1/72 ヤクト ダグラム メカニックデザイナー 大河原邦男展Ver. [ダグラム]
前回に続き、MaxFactoryのダグラムバリエーションである「ヤクトダグラム」です。
ダグラムのバリエーションキットで、1980年代のタカラキットでもありましたが、数少ないダグラムのバリエーションです。
他には、ハングライダー装着のダグラムとアニメ未登場のバリエーションキットくらいだったはずです。(メッキ版もありましたが)
このヤクトダグラムはアニメに登場する正式な(?)バリエーションですが、通常販売ではなく最初は2016年の大河原邦夫展の会場限定キットでした。
”でした”という表現の意味は、その後MaxFactory商品が通販で購入できるGODDSMILEオンラインページで2018年現在も購入できるためです。
最初は通販ページも期間限定だったと思いますが、今は普通に購入できるようです。
パッケージは銀色に青線画という渋い箱絵です。
<データ>
- メーカー:MaxFactory
- 発売年:2016年
- 仕様:大河原邦夫展限定販売 後にオンラインショップで販売
- 価格:4,200円(税込み)
- スケール:1/72
- 出典:太陽の牙 ダグラム
側面には大河原邦夫展Ver.と明記があります。
エクストラ版なので、シリーズの連番がEX-03と少し異なっているみたいです。
EX-01は24部隊のコーチマSplでしたが、EX-02はなんだったのでしょうか。未調査です。
パーツは左がヤクトダグラム、右が通常ダグラムです。
成型色が白部分がシルバーになっていることで、昔の大河原氏のイラスト風(俗にリアルタイプ風)を表現しているようです。
ヤクトダグラム、としての最大の付加価値がこの左にある、赤いミサイルポッドパーツです。
顔の右頬部分に付くだけと言えばそれまでですが、このパーツ以外は通常版と同じです。
他、説明書兼おまけの冊子がこちらです。
また、ヤクトダグラムとしての説明書は上記のおまけ冊子のみですが、パーツリストは通常説明書に同梱された1枚ものでした。
プレミアムバンダイの商品ではよくあるタイプですね。
せっかくなので、冊子の中身をご紹介。
大河原邦夫氏のイラストと、それを再現すべく懐かしの汚し塗装方法などについての解説です。
ヤクトダグラムパーツの組み立てはこの右ページに集約。
裏面までしっかりと情報があります。
冊子表面にある”ホリデートライ”という言葉は、明らかにサラリーマン層である40~50代に向けたメッセージです。
なんだか昔のコミックビンボンにでも出てきそうな作戦名が郷愁を誘います。
良いキットですので、死ぬまでに組み立てなければならないキットの一つです。
1/72 ダグラム MaxFactory [ダグラム]
MaxFaxtoryから2014年6月にまさかの完全新規プラキットとして発売された、1/72のダグラムです。
「太陽の牙 ダグラム」というタイトルで1981年に放送されたTVアニメの主人公機がこのダグラムです。
1話目冒頭の朽ちダグラムの絵があまりに衝撃的で有名ではありますが、本編としてダグラムがまともに登場するのが第7話という今では考えられないような構成だったと思います。(記憶が曖昧です。また見直したいと思います)
当時、ガンダムの後を追う形で様々に展開されたロボットアニメの中で、このダグラムは後にボトムズやガリアンに続く高橋監督の看板作品になった歴史的なアニメだと言えます。
プラモデルも当時、タカラから1/72、1/48とデュアルモデルで展開されたものが主軸だったと思います。
(他、ニットー、カバヤなどもありましたが)
ダグラムは全75話という異例の長編だったことから、プラモデルも多数発売されていました。
今ではいずれも再販が無いことからプレミア化している感じですが・・・
そのダグラムのプラモデルが完全新規で2014年1月にMaxFactoryから発売されたのが、今回の紹介するキットです。
ダグラムのメカデザインは大河原邦夫氏ですが、パッケージは天野英貴氏によるもので、素晴らしいパッケージです。
<データ>
- メーカー:MaxFactory
- 発売年:2014年
- 価格:3.619円(税抜)
- スケール:1/72
- 出典:太陽の牙 ダグラム
側面。
ダグラムのMaxFactory製キットシリーズ第一弾ということで、No.01が振られています。
2018年現在では10種類以上あり、まだまだ出てくれそうです。
ただ、クラブガンナーなどガンナー系はまだ出ていないというところが残念ですが、長生きしていればいつかきっと??
両方の側面です。
キットのプロポーションはさすがに30年前のキットと比べるまでも無く、です。
パーツはこのような感じです。
基本はスナップフィットで接着剤不要の今時仕様です。
更にコクピットのキャノピーに当たる透明パーツは、フレーム塗装済みパーツが付属するという新設設計。
親切過ぎるくらいですが、ありがたい仕様ですね。
説明書とカラーチャート。
ダグラム用カラーまでガイアノーツから発売されている昨今を果たして90年代~2000年あたりで予想できたでしょうか。
やはり、こういったプラモデルの購買層が10代から40~50代にシフトし、少子高齢化社会の結果がこの状況を生んでいるとも考えてしまいます。
ありがたいことですが、一体これから先どうなるのか。
真実は見えるか。